オカルトの力はどこから?
悪霊の働きに気をつけよう 彼女は、最初はちょっと興味を抱いただけでした。大阪府守口市のA子さんは、冗談半分に友人の手相を観ようと、掌をのぞき込みました。
すると不思議なことに、友人の過去、現在、未来の出来事が、スーッとA子さんにわかるではありませんか。そればかりか、耳にささやくような"声"まで聞こえて来ます。
「あなた、過去にこんなことなかった?」
「最近こんなことあったんじゃない?」
どれもこれも、ピタリと当たるのです。びっくりしたのは友人でした。以来、その友人は、ちょくちょく来ては占いを頼むようになりました。
A子さんは自分の能力に驚きつつも、得意になってそれに応じるようになりました。
彼女は小さい頃から、ときおり、不思議なカンが顔をのぞかせることがありました。たとえば銭湯に行ったようなとき、服を見ただけで服の主が誰かすぐにピンと来るといったことが、よくありました。
しかしこの手相の件以来、うわさを聞いて、人々がつぎつぎにやって来るようになりました。
「あの人の占いはよく当たるのよ」。
そうしたうわさがたち、次から次へと訪問客があったのです。そして、人々を占っているうちに、A子さんの"能力"はますますエスカレートしていきました。
エスカレートする"能力"
ある日、近所の会計事務所の婦人が尋ねてきました。A子さんがその婦人を見ると、なんと彼女の後ろに三人の像が、くっきりと、しかも憎々しげに立っているのが見えるのです。
「奥さん、あなた、三人の人から憎まれていますね」。
A子さんはさらに、一人一人の特徴を説明しました。婦人は顔面蒼白になって、
「え、え、そうなんです」。
また、近所の女の子が遊んでいました。ところがA子さんが見ていると、その女の子が駆け出すたびに、A子さんの足がキューンと痛みます。そこでA子さんはその母親に、
「その子の太もものつけ根に、何か病気がありそうよ」
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